人生ってヤツの正体

人生ってヤツは、冷徹だ。
そんなふうに思う。

自分がこんなに嘆き悲しんで、
不安と恐怖心にさいなまれている。
そんな自分に寄り添いもせずに、
ほったらかしている。

自分が八方塞がりになり、
真っ暗闇の中を、泣きながら、
叫びながら、漂っている。
その姿をみながら、
平気な顔をしている。
そんな感情のない、冷たいヤツなんだ。

でも、自分がさんざん震えて、
叫んで、嘆いて、涙して、
落ちるとこまで落ちたら、
少しだけ動くんだ。
ほんの少しだけだ。

誰かや何かを使って、
気づきってヤツを与えてくるんだ。
テレビや本や映画、誰かの言葉や、
夢や閃きという形で、
ふさわしいタイミングで、
人生からのメッセージが届くんだ。

直接は動かない。間接的に知らせてくる。
あしながおじさんみたいな
まどろっこしい態度をとりやがる。
でも、仕方ない。そいつが
人生ってヤツの流儀なんだ。

もっとドラえもんみたく、
直接的に助けてくれたら、
良いのにって思う時がある。
でも、これも、人生ってヤツの
愛情表現のひとつなんだ。

あの逆境を、自分で乗り越えた、
自分で気づけた。自分で学び、成長した。
そういう自信をつけさせる。
自立した生き方をできる。

そんな配慮にあふれた、
ずいぶん粋なヤツだったりする。
それが人生ってヤツの正体なんだ。

あらためて感じることは、
人生は、誰よりも、もしかしたら
自分自身よりも、
自分って人間の底力を信じている。
そういうことなんだ。

人生ってヤツは、自分にとって、
そういう愛あふれる、
素晴らしい存在であるってこと。
こいつをあらためて感じる。
つまりはそういうことなんだ。





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