自問自答の達人

家具職人やギター制作の達人は、
素材となる 木に、
「なりたい形」を尋ねている。

服飾デザイナーは、
素材となる布に、「なりたい形」を
尋ねている。

そうやってモノづくりの達人たちは、
素材の気持ちを、丁寧に聞いて、
その思いを体現する。
それが自分の役割だって、
そういう仕事をしているように見える。

ということは、素材自体が、
自分がなりたい形が、
わからなければ、あるいは
あいまいならば、
どんな達人の手にかかっても、
手の施しようがない。
そういうことなんだ。

もし人生が、自分って一人の人間を
プロデュースするにせよ、
「なりたい形」がわからなければ、
手の施しようがない。
そういうことなんだ。

達人が素材に尋ねるように、
まずは自分自身に尋ねなきゃならない。
「自分はどんな形になりたいのか?」
ってことを。

モノづくりの達人は、まず、
「自分がどんなふうになりたいか?」
こいつを自問自答している。

そういう自問自答の達人だから、
素材もそれに答えている。
自分を知っている素材と出逢う。
つまりは、そういうことなんだ。




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